神戸大学附属図書館デジタルアーカイブ
https://doi.org/10.24546/00173277

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メタデータID
00173277
アクセス権
open access
出版タイプ
Version of Record
タイトル
脱毛促進剤に関する研究 (第II報) : ハイドロサルファイト脱毛法に就いて
ダツモウ ソクシンザイ ニ カンスル ケンキュウ ダイ2ホウ ハイドロサルファイト ダツモウホウ ニツイテ
その他のタイトル
Studies on Sharpners of Unhairing (II) : Unhairing by sodium hydrosulphite
著者
著者名
伊藤, 和彦
Ito, Kazuhiko
イトウ, カズヒコ
所属機関名
神戸大学農学部
言語
Japanese (日本語)
収録物名
兵庫農科大學研究報告. 畜産学編
巻(号)
1(2)
ページ
25-26
出版者
兵庫農科大学
刊行日
1954-12
公開日
2014-05-21
注記
本文ファイルは、国立情報学研究所CiNiiより提供されたものです。
抄録
ケラチン中のS-S linkage破壊に依る還元性物質の脱毛促進効果に就いてNa_2S_2O_4・2H_2O及びNa_2S_2O_3・5H_2Oを用いて試験を試みたが両者は殆んど相似した成分であるにも拘らずその還元力の相違に依り, 添加濃度の増加と共に前者は後者に比し液のpH価を高め皮の厚度を増大せしめた。又脱毛時間と溶出蛋白量は両者共減少したが前者は後者に比し脱毛時間は著しく短縮し溶出蛋白量は幾分多かつた。総括的に見ればハイポの脱毛促進効果は非常に緩慢であり皮に対して殆んど悪影響を及ぼさない。皮に対し2∿3%の添加に依り多少その促進効果が認められた。一方ハイドロサルファイトは著しく脱毛時間を短縮し得たがその脱毛促進作用は硫化ソーダに似て著しく, Swellingは比較的少いが多量の添加に依つて'Quellung'を起し毛の加水分解も激しくて毛は萎縮した様な状態を呈する。皮片に依る試験及び工場試験の結果からも生皮に対し0.6∿1.0%の添加が適当である。最後に本試験を行うに当り終始御懇篤な御指導を賜わつた沢山博士に対し深謝の意を表し, 又研究費の一部は昭和28年度科学研究助成補助金を使用した事を附記する。
In order to investigate the effect of reducing agent which destroys the S-S linkage in the keratin, sodium hydrosulphite and hypo were used in the lime liquor as sharpner. The results obtained by addition of sodium hydrosulphite and hypo were summarized as follows : 1) The time of unhairing was shortened remarkably by increasing the concentration of the former in comparison with the latter. 2) The degree of swelling and plumping was enhanced in increasing the concentration of the former, but not so much when the latter was added. 3) The amount of dissolved protein decreased slightly by increasing the concentration of two sharpners. 4) The suitable amount of the former in the lime liquor was 0.6∿1.0% per hide weight and the latter, 2.0∿3.0%.
カテゴリ
兵庫農科大學研究報告. 畜産学編 ＞ 1巻 ＞ 1巻2号（1954-12）
紀要論文
関連情報
NAID
110000209687　CiNiiで表示
URI
http://www.ans.kobe-u.ac.jp/gakujyutu/index.html