神戸大学附属図書館デジタルアーカイブ
https://doi.org/10.24546/00200485

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メタデータID
00200485
アクセス権
open access
出版タイプ
Version of Record
タイトル
Some Features in Lipid-and Fatty Acid Compositions of the Brown Rices Stored at Low Temperature for a Long Time
長期低温貯蔵玄米の脂質及び脂肪酸組成の特徴
チョウキ テイオン チョゾウ ゲンマイ ノ シシツ オヨビ シボウサン ソセイ ノ トクチョウ
著者
Umemoto, Takayuki ; Tsugawa, Hyoe ; Tange, Munetoshi
著者名
Umemoto, Takayuki
梅本, 貴之
ウメモト, タカユキ
著者名
Tsugawa, Hyoe
津川, 兵衛
ツガワ, ヒョウエ
著者名
Tange, Munetoshi
丹下, 宗俊
タンゲ, ムネトシ
言語
English (英語)
収録物名
神戸大学農学部研究報告
巻(号)
18(1)
ページ
27-34
出版者
神戸大学農学部
刊行日
1988-01
公開日
2006-09-15
注記
本文ファイルは、国立情報学研究所CiNiiより提供されたものです。
抄録
従来, わが国の政府保管米の貯蔵は玄米貯蔵法が採用されてきた。常温貯蔵では米の品質劣化及び虫害による損失が著しいため, 現在では低温貯蔵が広く採用されている。この貯蔵法によるとかなり長期間品質を保持できるといわれている。本報では, このような低温長期貯蔵米の品質特性を明らかにするため, 水稲4品種の玄米を10℃で13年間貯蔵し, これら長期貯蔵玄米の脂質及び脂肪酸の劣化特性について検討を行なった。その結果, 長期低温貯蔵玄米の脂質の特性として, 常温貯蔵による古米化現象で認められるのと同様, 中性脂質, リン脂質の減少, ならびに遊離脂肪酸の増加現象が認められた。しかし, 短期常温貯蔵の際には見られない現象として, 糖脂質含量が増加するという新知見を得た。また, 中性脂質, 糖脂質及びリン脂質及び遊離脂肪酸画分中の主要脂肪酸組成比を調べたところ, 長期低温貯蔵玄米について, 次の三の特徴のあることが判った。1) パルミチン酸含量は, いずれの脂質画分においても増加するが, リノール酸及びリノレィン酸含量は, リン脂質を除くすべての画分で逆に減少した。2) オレイン酸含量は糖脂質画分では増加するが, それに反しリン脂質画分では減少を示した。3) 糖脂質画分のメタノリシス生成物としと新たに確認された未知成分U-1,U-2及びU-3のうち, U-1及びU-2は著しく増加, 逆にU-3は減少する傾向が認められた。
Lipid-and fatty acid compositions of the long time-stored and freshly harvested brown rices (some varieties of Japonica) were examined to elucidate some features of deterioration of their qualities during storage at low temperature for a long time. A feature of lipid-compositional pattern in the brown rices stored at 10℃ for a long time was the decrease in contents of neutral lipid-, phospholipid- and non-saponified lipid fractions, and the increase in contents of glycolipid- and free fatty acid fractions. Some features of compositional patterns of major fatty acids of the lipid fractions obtained from the long time-stored brown rices were explained as follows; 1) the increase in content of palmitic acid in every lipid fractions and the decrease in content of linoeic plus linolenic acids in the lipid fractions except phospholipid fraction. 2) the increase in oleic acid content of glycolipid- and free fatty acid fractions and the decrease in its content of phospholipid fraction. 3) the increase of two unknown components (U-1 and U-2) and the decrease of an unknown component (U-3) among three unknown components detected only in glycolipid fraction.
カテゴリ
神戸大学農学部研究報告 ＞ 18巻 ＞ 18巻1号（1988-01）
紀要論文
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