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抄録 |
兵庫県下の1養豚場で発生した豚の皮膚病について, その発生状況ならびに細菌学的および病理学的検索を行い, 次のような結果を得た。1. 1979年8月, ランドレース種で, 生後2∿3日齢の1腹10頭中7頭に皮膚病の発生が認められ, うち3頭が死亡した。2. 皮膚病の症状は, 滲出性表皮炎のそれと極めて類似していた。皮膚の異常は鼻, 眼瞼周囲, 耳の発疹に始まり, 重症例では全身の表皮および被毛に粘稠に富む滲出物が膠着し, 黒褐色を呈した。3. 皮膚炎の病理組織学的変化は, 表皮の細菌塊を伴う滲出物, 錯角化症, 上皮細胞の空胞化と壊死, 棘細胞症などの病像を認め, 滲出性表皮炎と診断された。4. 発症豚の皮膚病変部および死亡豚の心臓, 肝臓, 腎臓, 脾臓からS. hyicus subsp. hyicusを分離した。また, 母豚の乳頭周辺部からも該菌が検出された。5. 分離株のS. hyicus subsp. hyicus型別用セットによるファージ型別では, 供試菌18株中17株が型別され, 型別可能株はS9/S39/S188とS9/S188の2つのファージ型に分けられた。発症豚7頭中5頭はS9/S39/S188のファージ型で, 残り1頭と死亡豚では両ファージ型菌が同時に検出された。また, 健康な母豚の乳頭から分離された菌株も, この2つのファージ型を示した。このことより, 今回の滲出性表皮炎にはこの2菌型が関与していたことが示唆された。6. 分離株18株の3濃度ディスク法による薬剤感受性は, 全株がPC, PcA, PcM, SPM, LCM, CM, TC, KM, GMおよびCERに高度の感受性を示した。7. 発症豚に対し, アルコール, グリセリン, クレゾール混合液を全身に塗布して治療を試みたところ, 軽症例では, 症状は漸次軽減した。本論文の要旨は, 1984年4月, 第97回日本獣医学会において発表した。
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