神戸大学附属図書館デジタルアーカイブ
https://doi.org/10.24546/00228526

このアイテムのアクセス数:146件（2025-07-16 18:10 集計）

閲覧可能ファイル 

ファイル フォーマット サイズ 閲覧回数 説明
00228526 (fulltext) pdf 1.07 MB 13

メタデータ

ファイル出力

メタデータID
00228526
アクセス権
open access
出版タイプ
Version of Record
タイトル
Pathological Studies on Fascioliasis (I) : A Caprine Case of Long-Term Infection with Fasciola sp.
肝蛭症の病理学的研究 : I. 山羊肝蛭の長期感染例における肝臓病変(畜産学)
カンテツショウ ノ ビョウリガクテキ ケンキュウ 1 ヤギ カンテツ ノ チョウキ カンセンレイ ニオケル カンゾウ ビョウヘン チクサンガク
著者
著者名
Kimura, Shige
木村, 重
キムラ, シゲ
著者名
Shimizu, Akira
清水, 晃
シミズ, アキラ
言語
English (英語)
収録物名
神戸大学農学部研究報告
巻(号)
12(1)
ページ
151-155
出版者
神戸大学農学部
刊行日
1976
公開日
2006-09-15
注記
本文ファイルは、国立情報学研究所CiNiiより提供されたものです。
抄録
肝蛭自然感染山羊の慢性に経過した1例について, 病理学的検索をおこなった。野外における肝蛭感染は, 一般に再感染あるいは重複感染がおこなわれている。本例はただ1回の感染, しかも感染後やく4カ年を経過したものであり, 山羊肝蛭症ではきわめて稀な例である。なお, 肝蛭32匹が胆管内に寄生していた。肝の肉眼的変化は, 小葉間胆管の拡張, 壁の肥厚および粘膜の乳嘴腫様増生にともなう胆管腔の狭窄もみとめた。組織学的には, 胆管粘膜上皮の形成する陰窩の複雑化ないし腺腫様増生, さらに粘膜上皮細胞の浮腫と粘膜下織における結合線維の増生がみられた。また, 粘膜固有層における好酸球と円形細胞の浸潤, 胆管周囲にはリンパ濾胞様構造物が散在していた。エオシン好性顆粒を原形質内に含む特異細胞を, 粘膜上皮列の間およびその内側に多数みとめた。肝実質においては, 虫道性病変にたいする修復像が観察され, また肝小葉間結合織の増生をきたしたところの動脉は, 壁の肥厚などのいちじるしい変化を呈していた。
A goat suffering from long-term infection with liver fluke was examined pathologically. A characteristic histological change of the liver was an increase in connective tissue around necrotic foci and bile ducts. Cell infiltration, chiefly by eosinophil leukocytes and lymphocytes, appeared in some hepatic lobules and around the bile ducts. Fibroblasts, most of which were arranged concentrically, were seen in the periphery of the lesion. The inflammation of the bile ducts was characterized by complicated formation of crypts from the epithelium and adenomatous proliferation of the mucosa. Epithelial cells grew so actively at times that papillomatous structures were produced on the mucosa. Arteritis was most prominent in areas where increased fibrous tissue surrounded the bile ducts.
カテゴリ
神戸大学農学部研究報告 ＞ 12巻 ＞ 12巻1号（1976）
紀要論文
関連情報
NAID
110000410248　CiNiiで表示