神戸大学附属図書館デジタルアーカイブ
https://doi.org/10.24546/00228554

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メタデータID
00228554
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open access
出版タイプ
Version of Record
タイトル
Studies on the Coloration of Carnation Flowers (X) : Uptake of Sugars and Malonic Acid to Detached Petals in Relation to Petal Growth and Anthocyanin Formation
カーネーションの花色発現に関する研究 : (第 10 報)単離花弁の生育とアントシアン生成に及ぼす糖及びマロン酸の影響(園芸農学)
カーネーション ノ ハナイロ ハツゲン ニカンスル ケンキュウ ダイ10ポウ タンリ カベン ノ セイイク ト アントシアン セイセイ ニオヨボス トウ オヨビ マロンサン ノ エイキョウ エンゲイ ノウガク
著者
著者名
Maekawa, Susumu
前川, 進
マエカワ, ススム
著者名
Nakamura, Naohiko
中村, 直彦
ナカムラ, ナオヒコ
言語
English (英語)
収録物名
神戸大学農学部研究報告
巻(号)
13(1)
ページ
7-12
出版者
神戸大学農学部
刊行日
1978
公開日
2006-09-15
注記
本文ファイルは、国立情報学研究所CiNiiより提供されたものです。
抄録
カーネーション花弁のアントシアン生成に対する糖の役割を明らかにするため, 'コーラル'の色素生成前の単離花弁を用いて, 糖の種類や濃度を異にした培地で培養を行なった。なお, 糖の代謝とも関係をもつマロン酸の影響についても合わせ検討した。まず, 糖の種類については, 花弁巾に差は見られなかったが, 花弁長は特にGlucose培地での伸長が著しかった。花弁内のアントシアンはSucrose培地で最も多く生成され, Maltose, Glucose, Fructose培地がこれに次いだ。一方, Sucroseの濃度については, 暗黒下及び光照射下ともに, 花弁巾は40%培地で, 花弁長は10%培地で, そして, アントシアン含量は20%培地で最高値を示した。しかしながら, 暗黒下より光照射のもとで, 花弁の生育及び色素の生成はより促進された。Sucrose濃度が高い培地ほど培養された単離花弁の糖含量は増加した。また, 10% Sucrose培地での培養花弁の糖含量は開花時における花弁の糖含量とほぼ等しかった。マロン酸(0.001∿0.02M)が糖(0.06M)とともに培地に与えられたとき, 糖のみの培地よりアントシアンの増加が見られ, マロン酸濃度が0.01Mのとき, アントシアン生成量は最も多かった。しかしながら, マロン酸が単独で培地に与えられたときはアントシアン生成に対してほとんど効果がなかった。
To know the role of sugar in the anthocyanin formation and in the growth of carnation flowers, the detached petals of cultivar 'Coral' were cultured in the media which contained different kinds or concentrations of sugar and different concentrations of malonic acid. The petal width did not significantly differ among the kinds of sugar, but the petal length increased remarkably in glucose medium. The most production of anthocyanins was obtained in sucrose followed by the order of maltose, glucose and fructose. As to the response of the growth and pigmentation of petals to the concentration of sucrose, the petal width increased with the increase in concentration of sucrose up to 40%, and the petal length and anthocyanin content reached the peak in 10% and 20% sucrose media respectively. These responses were higher under light irradiation than in darkness. The sugar content in detached petals increased with the increase of concentration of sugar in medium and when cultured in 10% sucrose medium, the sugar content in the petals was the same as that in intact blooming flowers. When malonic acid was given to the medium together with sugar, the anthocyanin formation was promoted as compared with sucrose only.
カテゴリ
神戸大学農学部研究報告 ＞ 13巻 ＞ 13巻1号（1978）
紀要論文
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110000410274　CiNiiで表示