神戸大学附属図書館デジタルアーカイブ
https://doi.org/10.24546/00422531

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メタデータID
00422531
アクセス権
open access
出版タイプ
Version of Record
タイトル
米国における救急救命医療を担うヘリコプターによる患者搬送に関する現状と課題
ベイコク ニオケル キュウキュウ キュウメイ イリョウ オ ニナウ ヘリコプター ニヨル カンジャ ハンソウ ニカンスル ゲンジョウ ト カダイ
その他のタイトル
Current and Challenging Issues on Patient Transportation by Helicopter for Air medical Services in the United States
著者
大塚, 邦子 ; 柳沢, 振一郎 ; 鎌江, 伊三夫
著者名
大塚, 邦子
Otsuka, Kuniko
オオツカ, クニコ
著者名
柳沢, 振一郎
Yanagisawa, Shinichiro
ヤナギサワ, シンイチロウ
著者名
鎌江, 伊三夫
Kamae, Isao
カマエ, イサオ
言語
Japanese (日本語)
収録物名
神戸大学都市安全研究センター研究報告
巻(号)
9
ページ
171-176
出版者
神戸大学都市安全研究センター
刊行日
2005-03
公開日
2007-04-23
抄録
救急医療における治療のゴールは患者延命とQOLの確保である．わが国おいて，医療処置のできるヘリコプターを使用した患者搬送による救急医療システムは，欧米先進国に比較し，様々な問題点が存在しているため，普及には至っていないことが日本航空医療学会等で指摘されている．欧米各国では救急救命搬送の手段として，平時よりドクターヘリの運用が行われ，その効果として、早期治療により外傷死亡率が減少し，高い評価を得ている．そのため、災害時にもそのシステム運用を拡大させている．わが国では，阪神・淡路大震災の反省から，救急救護搬送システムの重要な手段としてドクターヘリの導入が検討されてきた．しかし，現在に至るも，ドクターヘリは8都道府県に導入されたのみで，十分に普及されているとは言えない．ドクターヘリの導入は，救急処置までの時問を大幅に短縮することができ、さらに日常的な高度救急医療体制を確立すれば，Preventable Death を低下させることができることが知られている． また，これらの新しい救急医療体制の導入により，わが国でも，欧米と同様に，平時よりの重症患者搬送が全国規模で行えるようになり，僻地医療などの地域間格差を是正することができる．今回，先進的なヘリコプター搬送により患者救命率を高めているユタ大学救急救命部AirMed部門を調査し，救急救命搬送に従事する医療従事者の医療行為に対する責任の分担等につき、わが国とは異なるプロフィールを明らかにした．
The goal of treatment in the emergency medical care is to secure of the patient life prolongation and quality of life. The doctor helicopter has been operated as a means of emergency transportation in daily life in Europe and the United States. Since the early treatment makes it possible to decrease the mortality rate of injuries, the air transportation is favorably accepted in terms of economic, clinical and humanistic outcomes. The helicopter system has been introduced in Japan as emergency transportation system for the disaster based on the lessons from the Hanshin-Awaji Earthquake. However, only seven prefectures implemented the doctor helicopter system, and is not yet spread nation-wide in Japan. Since the time required for transportation by helicopter is much less than that of automobile, the preventable death could be significantly deceased after the system had introduced as one of major transportation. In this study key elements for efficiently functioning the air system are discussed on the operations and the responsibilities of medical staffs such as physicians, pharmacists, nurses, and paramedics both in Japan and the US.
キーワード
ドクターヘリ
救急救命率
病院前救護体制
パラメディカルによる医療行為
カテゴリ
神戸大学都市安全研究センター研究報告 ＞ 9号（2005-03）
紀要論文
関連情報
NAID
110004587792　CiNiiで表示
URI
http://www.rcuss.kobe-u.ac.jp/publication/publication.html