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https://doi.org/10.24546/0100497890
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2025-10-29
04:55 集計
)
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0100497890 (fulltext)
pdf
1.33 MB
12
メタデータ
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メタデータID
0100497890
アクセス権
open access
出版タイプ
Version of Record
タイトル
The Possibilities of Historical Writing During Total War: Exploring Kikue Yamakawa’s Narratives of “Women’s History”
その他のタイトル
総力戦下における歴史記述の可能性 : 山川菊栄の「女性史」をたどる
著者
著者ID
A1130
研究者ID
1000030271399
KUID
https://kuid-rm-web.ofc.kobe-u.ac.jp/search/detail.html?systemId=3f1a5658948cc573520e17560c007669
著者名
Osa, Shizue
長, 志珠絵
オサ, シズエ
所属機関名
国際文化学研究科
言語
English (英語)
収録物名
国際文化学研究 : 神戸大学大学院国際文化学研究科紀要
巻(号)
64
ページ
1-49
出版者
神戸大学大学院国際文化学研究科
刊行日
2025-09
抄録(自由利用可)
本稿は、戦前日本の歴史学において歴史叙述としての「女性史」とは何か、誰がその担 い手となったのかを問い直す視点から思想家としての山川菊栄に注目した。山川は戦前の 高等教育と職業との関係への批判的着眼や翻訳文化を通じた学びによって、ジェンダー概 念のない時代に性差を分析方法として用いるとともに、歴史叙述に関心を寄せた。特に、 総力戦下、ジェンダーロールをめぐる境界が大きく越境し、性別役割の建前が溶解を見せ るアジア太平洋戦争末期、「女性史」叙述は、国策に適合的な「働く」女性像を描くツー ルとしても求められた。良妻賢母理念と異なり、日本の伝統社会は女性の生業労働によっ て支えられる共労社会、家族の多就労によって生計が維持できる社会であるが、抗する歴 史叙述とは何か。厳しい言論弾圧・検閲が自身に向けられた時局下での山川の2 つのテキ スト『武家の女性』、『わが住む村』に即して検討した。歴史を誰の目線でみるか、ポジショ ナリティが明確であるうえ、高い実証水準を備えた山川の歴史叙述は、社会構造の変化を 女性の働き方から照射することで戦時下の日常を相対化する。また住民の記憶を多く取り 込み地域の歴史像の再構築をはかるなど、21 世紀の歴史叙述に求められるパブリックヒス トリーの試みに近い。いわゆる「女性史」の作品として読まれてこなかった山川の著作だが、 「女性史」の系譜もまた、メタヒストリーとして読み直す作業かが求められている点にも 言及した。
カテゴリ
国際文化学研究科
国際文化学研究 : 神戸大学大学院国際文化学研究科紀要
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64号(2025-09)
紀要論文
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資源タイプ
departmental bulletin paper
ISSN
1340-5217
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NCID
AN10436600
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