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https://doi.org/10.24546/81005418
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81005418 (fulltext)
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1.18 MB
314
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メタデータID
81005418
アクセス権
open access
出版タイプ
Version of Record
タイトル
マイノリティとしての朝鮮半島系住民 : 朝鮮人から在日コリアンへ
その他のタイトル
Being in the Minority; From CHOSENJIN(Korean)to ZAINICHI Korean(Koeran in Japan)
著者
著者名
岡田, 浩樹
Okada, Hiroki
オカダ, ヒロキ
所属機関名
神戸大学大学院国際文化学研究科
言語
Japanese (日本語)
収録物名
国際文化学研究 : 神戸大学大学院国際文化学研究科紀要
巻(号)
40
ページ
1-24
出版者
神戸大学大学院国際文化学研究科
刊行日
2013-07
公開日
2014-01-29
抄録
本論文の目的は、文化人類学の観点から、「朝鮮半島系住民」という人々のカテゴリーとその名称をめぐる歴史的経緯に焦点を当てて検討することにある。本論文は、Ethnicity, Ethnic group をめぐる互いに矛盾する特徴に着目し、これがマジョリティとの関係の中で構築されてきた過程に着目する。本論文で明らかにしたのは、いわゆる「在日」というカテゴリーが、日本という国民国家の成立と朝鮮半島に対する植民地支配という東アジアの近代の歴史的過程の中で生み出され、マジョリティである日本人との相互関係の中で構築されたマイノリティのカテゴリーのひとつである。論文では今日にいたる「朝鮮半島系住民」の Ethnic Category がたどった複雑で屈折した過程を記述し、東アジアの近代のプロセスにおいて矛盾を抱えた朝鮮半島系住民が現在のグローバル化の中で新しい矛盾に直面している状況を検討した。論文は全体で3章から構成されている。第1章で文化人類学の観点からエスニックマイノリティとしての「在日」の問題点を検討し、ついで第2章では、「在日の誕生」として、植民地統治下における被植民地支配者としての朝鮮人から、生み出された「在日」というカテゴリーへの移行を検討する。ついで、第 3 章では、1980年代に至り「在日」が世代の経過の中で、日本社会への文化的社会的同化が進み、エスニックアイデンティティを模索する「海外同胞韓人」化が進行した状況を示した。そしてこの章の後半では、1990年代以降には、グローバル化の進展の中で日本が多文化化し、その中で「在日コリアン」として改めて日本社会の中に位置づけられた Ethnic boundary が揺らぎ、それまでの日本人マジョリティに対して主張してきた「在日」identity が複雑な様相を示しはじめ、新たな転換期を迎えていることを指摘した。
カテゴリ
国際文化学研究科
国際文化学研究 : 神戸大学大学院国際文化学研究科紀要
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40号(2013-07)
紀要論文
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資源タイプ
departmental bulletin paper
ISSN
1340-5217
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