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https://doi.org/10.24546/81005470
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81005470 (fulltext)
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1.12 MB
78
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メタデータID
81005470
アクセス権
open access
出版タイプ
Version of Record
タイトル
「書のモダニズム」の萌芽 : 上田桑鳩に見る前衛書
その他のタイトル
The Rise of Modernism in Sho : A Case of UEDA Sokyu in 20th Century Avant-Garde Calligraphy in Japan
著者
著者名
向井, 晃子
Mukai, Akiko
ムカイ, アキコ
所属機関名
神戸大学大学院国際文化学研究科
言語
Japanese (日本語)
収録物名
国際文化学
Intercultural Studies Review
巻(号)
27
ページ
115-138
出版者
神戸大学大学院国際文化学研究科
刊行日
2014-03-25
公開日
2014-03-17
抄録
本稿は、第二次世界大戦後に「前衛書」と呼ばれた書の新しい試みの重要人物である上田桑鳩の活動を、日本の近代における美術史の見地から歴史的に位置づけることを目的としている。本稿では、「書のモダニズム」を「書のメディウムとしての特性を重視し、文字の可読性と意味性に拘らず、過去の規範を検証した上で、同時代に相応しい書の新たな領域を開く動き」と定義し、上田の活動を「書のモダニズム」の萌芽として考察する。明治以降、書は美術制度から疎外され不明瞭な立場に陥ったが、昭和期に上田は、書を「線芸術」と考え、文字の造形としての使用と毛筆の特性に拘らず制作を行った。上田が造形的な純粋性を追求する点は、絵画において平面性を追求して抽象へと進んだ欧米のモダニズム的な美学の台頭と通じるものがある。ただ、上田の美術観には東洋的な側面もあった。上田が新たな書を試みた姿勢には、芸術あるいは美術を「欧米の新しい潮流」と「日本の伝統」の二項対立で捉えず同時代の表現を考えるというアプローチがあった。彼の挑戦は美術制度や書壇の権威に阻まれて潰えたが、その試みは近代の日本における芸術や美術を相対化し広く捉えた態度として評価できる。
カテゴリ
国際文化学研究科
国際文化学
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27号(2014-03-25)
紀要論文
関連情報
URI
http://web.cla.kobe-u.ac.jp/kbkjnl
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資源タイプ
departmental bulletin paper
eISSN
2187-2082
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