81006264

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都市部高齢化地域居住者の運動意欲に関連する要因について

The Study on Factors Influencing Exercise Intentions of Aging Area Residents in City Suburbs

Japanese (日本語)

神戸大学大学院人間発達環境学研究科研究紀要

7(2)

1-10

神戸大学大学院人間発達環境学研究科

2014-03

2014-05-28

本研究では、都市部高齢化地域の居住者を事例に、健康維持・増進のための運動の心がけ（以下「運動意欲」とする）と、居住地域に関する要因や生活習慣に関する要因などとの関連性について検討することを目的とした。神戸市灘区鶴甲地区居住者を対象に、2012 年 6 月 20 日～ 7 月 31 日の期間で地区の 2000 世帯各戸に調査票をポスティングで配布し、801 名から郵送にて回答を得た（有効回収率 40.1%）。質問項目は、個人・家族関連要因（年代、同居人数、健康自己評価など）、生活関連要因（テレビ視聴時間、喫煙習慣の有無、地域団体の活動や行事への参加度合いなど）、地域関連要因（現在の住宅の居住年数、居住地域評価、生活関係満足度など）であった。生活関連要因のうち運動意欲を目的変数とし、その他の生活関連要因、個人・家族関連要因および地域関連要因のうち運動意欲に対してカイ二乗検定で有意であったものを説明変数として二項ロジスティック回帰分析を行なった。その結果、運動意欲の高低は婚姻状態、同居人数、かかりつけ医の有無、主観年齢感、新聞閲覧時間、現在の喫煙習慣の有無、地域団体の活動や行事への参加度と有意な関係にあった。今回得られた結果より、都市部高齢化地域の例である鶴甲地区の地域居住者の運動意欲には生活状況や生活習慣および地域コミュニティが関連していることが分かった。

紀要論文