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https://doi.org/10.24546/81010284
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81010284 (fulltext)
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285
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81010284
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open access
出版タイプ
Version of Record
タイトル
戦後映画史にみる和製「スリラー映画」の萌芽とその音楽 : 『野良犬』における「対位法」の役割
センゴ エイガシ ニ ミル ワセイ スリラー エイガ ノ ホウガ ト ソノ オンガク : ノライヌ ニオケル タイイホウ ノヤクワリ
その他のタイトル
The birth of Japan-made thriller film and music in the history of the postwar Japanese film : The role of counterpoint in "A Stray-Dog"
著者
著者名
肥山, 紗智子
Hiyama, Sachiko
ヒヤマ, サチコ
言語
Japanese (日本語)
収録物名
神戸大学大学院人間発達環境学研究科研究紀要
巻(号)
11(2)
ページ
1-12
出版者
神戸大学大学院人間発達環境学研究科
刊行日
2018-03-30
公開日
2018-05-18
抄録
黒澤明の映画 『野良犬』 (1949) は、 戦後流行したアルフレッド・ヒッチコックの作品に代表される 「スリラー映画」とジュールス・ダッシンの 『裸の町』 (1948) に代表されるセミ・ドキュメンタリー映画の影響下において作られた和製 「スリラー映画」 の一つである。 当時いわゆる 「東宝争議」 の最中であり、 映画産業は作品の芸術性を追求するか、 企業の利益を優先するか、 そのバランスが問われた時代だった。 『裸の町』 は 「スリラー映画」 の娯楽性とセミ・ドキュメンタリーの芸術性を兼ね備えており、 当時の日本映画界の要求を満たすものであった。 結果的に、 『裸の町』 を模倣した和製 「スリラー映画」が大量に制作されることになり、 『裸の町』 の代名詞とも言えるラストの大追跡と 「対比」 の概念は、 このジャンルのクリシェとなった。 『野良犬』 では、 映像と音による 「対位法」 として知られる演出技法によって 「対比」 の概念が模倣されている。結果として、 この作品は、 伴奏音楽だけに頼らず心理描写にリアリティをもたらす対位法の効果的な活用によって、 「芸術性」と 「企業性」 のバランスが担保されている。 本稿の目的は戦後の日本映画界の歴史的背景から、 和製 「スリラー映画」 が辿った歴史的経緯の一端を、 当時の映画に関する言説や流行、 作品とその音楽を通して明らかにすることである。
カテゴリ
神戸大学大学院人間発達環境学研究科研究紀要
>
11巻
>
11巻2号(2018-03-30)
紀要論文
関連情報
URI
http://www.h.kobe-u.ac.jp/ja/node/18
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資源タイプ
departmental bulletin paper
ISSN
1882-2851
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eISSN
1882-5753
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NCID
AA12316357
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