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https://hdl.handle.net/20.500.14094/90005919
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90005919 (fulltext)
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145
メタデータ
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メタデータID
90005919
アクセス権
open access
出版タイプ
Accepted Manuscript
タイトル
日本人英語学習者による前置詞使用の計量的分析 : 学習者コーパス分析の結果をふまえて
著者
著者名
中西, 淳
ナカニシ, アツシ
言語
Japanese (日本語)
収録物名
統計数理研究所共同研究リポート
巻(号)
373
ページ
75-88
出版者
統計数理研究所
刊行日
2017-03
公開日
2019-05-08
抄録
英語の語彙を構成する品詞には様々なものが存在するが,中でも前置詞は最も基本的な品詞の1 つである。では,日本人学習者はそれらをどの程度自然に使用できているのであろうか。この点を明らかにするには,母語話者と学習者の自然な英語産出データを収集し,そこに含まれる前置詞の頻度を計量的に比較することが必要となる。本研究では,学習者・母語話者による統制的コーパスデータを用いながら,(1)日本人学習者と母語話者が同じように前置詞を使用しているか,(2)日本人学習者の習熟度が上昇すれば母語話者に近接していくかの2 点について分析を行う。分析の結果,⑴に関しては使用前置詞の総頻度,種別数,多様性のいずれにおいても日本人学習者は母語話者より値が低くなることが確認され,さらには,on,to,upon,out などが母語話者を特徴づけ,at,by,with,near などが日本人学習者を特徴づけることが明らかになった。続いて,(2)に関しては,習熟度レベル間では使用前置詞の総頻度において差が確認されたものの,種別数と多様性には有意な差が確認されなかった。以上より,日本人学習者と母語話者の間には前置詞使用に関して根本的な相違が存在するものの,習熟度レベルの異なる日本人英語学習者間の差異は必ずしも明確でないことが示された。このことは日本人英語学習者の習熟度上昇が,必ずしも母語話者への近接を意味していない可能性を示唆するものであり,現在の日本の英語教育における前置詞指導の課題を示すものでもあるといえるだろう。
キーワード
前置詞
学習者コーパス
語彙習得
判別分析
カテゴリ
学術雑誌論文
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資源タイプ
journal article
NCID
AA12387129
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