神戸大学附属図書館デジタルアーカイブ
入力補助
English
カテゴリ
学内刊行物
ランキング
アクセスランキング
ダウンロードランキング
https://doi.org/10.24546/E0040685
このアイテムのアクセス数:
100
件
(
2025-05-28
13:08 集計
)
閲覧可能ファイル
ファイル
フォーマット
サイズ
閲覧回数
説明
E0040685 (fulltext)
pdf
517 KB
61
メタデータ
ファイル出力
メタデータID
E0040685
アクセス権
open access
出版タイプ
Version of Record
タイトル
投資不確実性下における原価基準振替価格の選択について
トウシ フカクジツセイカ ニオケル ゲンカ キジュン フリカエ カカク ノ センタク ニツイテ
その他のタイトル
The Choice of the Method for Cost-based Transfer Pricing under Investment Uncertainty
著者
著者ID
A0333
研究者ID
1000020345474
KUID
https://kuid-rm-web.ofc.kobe-u.ac.jp/search/detail?systemId=ca04979bc9981952520e17560c007669
著者名
松井, 建二
Matsui, Kenji
マツイ, ケンジ
所属機関名
経営学研究科
言語
Japanese (日本語)
収録物名
国民経済雜誌
巻(号)
212(6)
ページ
39-52
出版者
神戸大学経済経営学会
刊行日
2015-12
公開日
2017-01-04
抄録
本論文では, 部門間の振替価格を決定する必要のある事業部制組織が投資の不確実性に直面する場合に, 全部原価計算と直接原価計算のいずれを採用することが企業全体にとって望ましいかを分析する。 特に, 組織内に複数の製造部門が存在し,それらの部門長がリスク回避的に行動する状況を想定することが, 本論文で提示されるモデルの特徴となる。 モデルでは, 複数の製造部門が固定費を発生する生産設備を共同で利用する状況を考え, そしてそれぞれの部門が固定費を低減させる投資を行うが, その成果に関して不確実性が存在するものと仮定する。 モデルに基づく分析から, 不確実性が存在しないか, または部門長がリスク中立的に行動する単純な場合には, 全部原価計算を行い, 製造部門に固定費を配賦する方が全社的には有利となることが示される。 これに対し, 不確実性が存在し, 部門長のリスク回避度が高い状況では, 直接原価計算を用い, 各製造部門には固定費を配賦しない方が有利となる。 しかも製造部門数が少なくなるほど, 直接原価計算が有利となる状況が拡大することが, 重要な結論として示される。 固定費を発生する生産設備を共同利用する製造部門数が少ないほど, その設備投資に対する成果を個別の部門が占有することが可能であるため, 全部原価計算を採用することで, 費用削減投資への動機を引き出すことが全社的には望ましいと直観的には考えられる。 しかし製造部門長がリスク回避的に行動する場合には, この直観は必ずしも妥当ではなくなる。 部門長がリスク回避的であれば, その部門に固定費を配賦すると, 共有設備から発生する固定費の分散を抑制するための, 過剰な費用削減投資の誘因を引き出す危険性がある。 固定費を配賦する対象となる製造部門数が少なくなるほど1部門あたりの部門長が直面するリスクは増大するから, そうした状況下で特にこの過剰投資の危険性は高まる。 この場合にはむしろ直接原価計算を採用し, それに基づいて振替価格を設定することが全社的には有利となることを, モデルの分析結果は示唆する。
キーワード
振替価格
事業部制組織
原価計算
投資
絶対的リスク回避度
カテゴリ
経営学研究科
国民経済雑誌
>
212巻
>
212巻6号(2015-12)
紀要論文
関連情報
NAID
110009987095
CiNiiで表示
詳細を表示
資源タイプ
departmental bulletin paper
ISSN
0387-3129
OPACで所蔵を検索
CiNiiで学外所蔵を検索
NCID
AN00090962
OPACで所蔵を検索
CiNiiで表示
ホームへ戻る