E0041905

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コドモ ノ ナライゴト ト ハハオヤ ノ イクジ フアン オヨビ イクジ コウフクカン ノ カンレン : ハハオヤ ノ シュウロウ ジョウタイ ニ チャクモク シテ

Relationship between Children's Extracurricular Activities and Mother's Childcare Anxiety and Happiness : Focusing on the Mother's Employment Status

Japanese (日本語)

神戸大学大学院人間発達環境学研究科研究紀要

13(1)

31-36

神戸大学大学院人間発達環境学研究科

2019-09-30

2020-05-18

幼稚園に通う3～6歳の子どもをもつ母親222名を対象に，子どもの習い事について調査を行い，習い事の状況，習い事を通じての子どもの成長感，負担感と，母親の育児不安，育児幸福感の関連について検討を行った。その結果，8割超の子どもが習い事をしており，そのうち6割近い子どもが複数の種類の習い事を掛け持ちしていた。掛け持ちをしている子どもの母親は，掛け持ちをしていない子どもの母親に比べて習い事を通じて子どもの成長をより感じていた。母親の就労状態別に子どもの成長感，負担感と育児不安，育児幸福感の関連を検討した結果，専業母親は習い事によって子どもの成長を感じているほど育児の負担・不安，疲労感・気力低下が低く，子どもの成長，希望と生きがい，出産や子育ての意義について幸福感が高かった。また，習い事による負担感が高いほど子どもの成長について幸福感が高かった。これに対して有職母親は子どもの成長感と育児不安，育児幸福感に有意な関連はみられず，習い事の負担感が高いほど育児の負担・不安，疲労感・気力低下が高く，希望と生きがい，子どもに必要とされることは低かった。以上の結果から，母親の就労状態によって子どもの習い事のいずれの側面が育児不安，育児幸福感に影響を与えるかは異なることが示唆された。

紀要論文