90002989

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Version of Record

Data base of Histology Color slides

2015-05-04

2015-05-19

2015.05.19：「人体組織学カラースライド・データベース（Data base of Histology Color slides）」を公開しました。2020.11.19：日本語版のファイルを差し替えました。

この「人体組織学カラースライド・データーベース」は、著者が2003年に公開した「人体組織学カラースライド・データーベース」の続編であり、集大成版である。2003年のデーターベースは、著者が1966年から1975年にわたって出版した「組織学カラースライド集Vol. 1~58」をそのままデーターベース化したものであった。このスライド集は1966年に「Vol. 1~18」を出版して以来、新しい標本ができ、より適切なカラースライドができるたびに、追加出版していったので、Vol. 19~58は必ずしも臓器別に編集されておらず、さらにデーターベース化にあたって100枚のスライドを追加したので、特定の組織または臓器の構造を見るためには、1260枚のスライドの全てを参照する必要があった。そこで著者は第2期の仕事として、これらを組織別・臓器別に編集しなおすことにした。この際カラースライドをディジタル画像にする技術に改良を加え、特にH-E染色標本の画像の色調を、もとの標本の色調に近づけることに大きな努力を払った。幸いにこの目的に適ったスキャナー（PolaScan）と、画像処理ソフト（AdobePhotoshop Ver. 6）を入手できた。著者はこれらの使い方に習熟してから、全てのカラースライドを入力しなおした。これによって、この「人体組織学カラースライド・データーベース」の画像の色調は、格段にもとの標本の色調に近づいている。またもとの画像の中にあったゴミや汚れは念入りに取り除いた。更に組織学の理解に必要と思われる模式図も、新たに描いて追加した。 編集の過程で、「人体組織学カラースライド・データーベース」の中の重複の削除や、新たな画像の追加および差し替えが行われた。画像の編集は通常の組織学の教科書の分類に従って組織学総論5、各論17のフォルダー (Microsoft社のPowerpoint) に纏めてある。詳しい組織学的記述が必要な場合には、拙著「図説組織学」（金原出版、昭和62年）を参照されたい。著者は定年退職してから後も、組織学の教育の実情に大きな関心を持ち続けており、この「人体組織学カラースライド・データーベース」を実際に使われた教官・研究者・学生の方々からのご意見を参考にして、絶えず小さな改良をこれに加えてきた。ご意見の中で最も多かったのが、画像の中に引き出し線を引いて名称を入れて欲しいというものであった。画面の中のどのあたりというような表現では、正確な位置を認識できないということであった。そこで著者はこの「人体組織学カラースライド・データーベース」を始めから見直し、必要と思われる部位には線、または矢印を入れ、その部の名称を付した。同時に説明文も徹底的にチェックして、かなり多数見つかった変換ミスや不注意ミスを校正した。　これが今回の溝口組織学（組織学完成版270424-ok）である。今回寄贈するこの溝口組織学（人体組織学カラースライド・データーベース）が医学及び生物学に関係する教育の現場で活用されることを、心から念願する。（2015.05.04.）

教材

私的利用の範囲を超える二次利用（印刷物、ウェブサイト、発表資料等への転載など）については、利用希望者は附属図書館（https://lib.kobe-u.ac.jp/da/secondaryuse/#secondaryuse-form）まで事前に申請を行うこと。